導入事例

FutureStore を活用した新商品開発の様子(メインビジュアル)

“ゼロからのアイディエーション”を脱却。1000の種で加速したアイセイ薬局の新商品開発

アイセイ薬局

スキンケアブランド「KuSu」で培った“薬局発”の信頼を土台に、FutureStoreの1000個のアイデアを“種”として活用。カテゴリ整理とペルソナ情報により論点を素早く特定し、6回のワークショップで多様な発想を短期集中で収穫・集約。SEEDERプランナーの伴走で海外事例や示唆も加わり、初期調査に費やしていた時間を圧縮しつつ、実行可能性の高い企画へ一気に具体化。“ゼロから探す”工程を抜け出し、質とスピードの両立を実現しました。

----- 自社製品開発として独自ブランド開発に取り組もうと思ったきっかけを教えてください。

堀さん:既存の調剤薬局事業だけにとらわれず、他分野への進出を検討する中で、当社ではすでに「KuSu」というブランドを立ち上げ、薬局ならではの安心・安全・信頼を大切にしながら商品開発を進めてきました。
店頭販売からスタートした「KuSu」は現在ではECモールにも販路を広げており、全国のお客さまにご利用いただけるブランドへと成長しつつあります。
この経験から感じたのは、「薬局の信頼性をベースにしながらも、生活者のニーズに寄り添った商品をお届けする可能性は、まだまだ広がっている」ということです。
そこで今回、FutureStoreの体験を通じて、「KuSu」の枠に捉われずに新しいアイデアを探り、より幅広い視点で商品開発にチャレンジしてみたいと考えました。

----- 自社製品を作る中で消費者ニーズの変化や市場環境で特に感じていた課題などありましたか?

堀さん:近年、生活者の健康や美容への関心はますます高まり、「安心・安全で信頼できる商品」に加え、「使いやすさ」「楽しさ」「日常に取り入れやすい満足感」が求められているように感じています。同時に消費者が商品を選ぶ際の情報量は増え、多くの選択肢の中から自分に合うものを見つけることがとても難しくなっています。このような環境だからこそ、薬局ならではの信頼性を活かしつつ生活者の目線に立った価値ある商品を提供することの重要性を強く感じていました。
ワークショップの様子や成果物(イメージ)

----- FutureStoreの導入を決めた理由について教えてください。

堀さん:SEEDERさんのメルマガをみて「FutureStore」の存在を知りました。現状、新商品開発に割ける人材が少ない中で、「新しい技術があれば便利だね」ということで、まずはトライアルをしてみようという話になりました。
松田さん:最初は正直な感想として「どう使えばいいのか」がわかりづらかったです。ただ、リクエストに応じて出てきたアイデアの内容は必要十分だと感じました。市場データやユーザーのペイン、ニーズ、売れているものなど、ゼロベースでアイデアを出してくれるのが新鮮で、先入観なく様々な発想を得られる点が他のサービスにはない点として面白いと感じました。

----- 今回はどのような社内プロジェクトとしてFutureStoreを活用いただきましたか?

松田さん:今回の体験導入では実際に製品開発チームに所属している社員に加えて、販売に関わるメンバーや発想力に長けたメンバーを集め、「FutureStoreを活用した新商品開発」を目的にミニプロジェクトとして運用しました。6名のチームで、既存ブランドにとらわれず自由な発想でアイデアを探索し、FutureStoreが提示する商品アイデアのブラッシュアップや方向性検討を行いました。このプロジェクトを通じて、チーム全員が短期間で多くの発想に触れ、議論を重ねながらアイデアを具体化する体験ができたと感じています。

----- 今回のFutureStoreアイデアWSの参加メンバーはどのような目的で決められましたか?

堀さん:今回は製品開発を目的としていたため、製品開発専任の担当者に加えて、売り場担当やEC担当、薬剤師も参加したチーム編成にしました。松田がチームの取りまとめを担当し、私は責任者ではありますが一緒にWSに参加してみようと思い同席しました。
「同じ思考のメンバー」ではなく、「それぞれ違う立場から物事を考える人たち」が集まって、一つのテーマに取り組む構成にしました。

----- 実際にFutureStoreのアイデアデータベースの内容はどうでしたか?

松田さん:情報量は必要十分で、カテゴリごとに整理されていたので全体像をつかみやすかったです。
みんなで「それはないよ」とセルフツッコミをしながらも、「このポイントは新しい視点だな」「こうすればもっと良くなるかも」といった“アイデアの種”として活用できた実感があります。また、事前調査がなくてもアイデアを広げやすい構成になっており、特にペルソナ設定があることでターゲット像をイメージしながら考えられた点は良かったと思います。
ワークショップ後の振り返り資料(イメージ)

----- FutureStoreワークショップのプロセスはどうでしたか?

松田さん:通常であれば市場調査や顧客ニーズのデータから発想することが多いのですが、今回はすでに提案されているアイデアをベースにブラッシュアップしていく形式だったため、既存の市場アイデアにとらわれず、柔軟な発想ができたと感じています。

----- FutureStoreワークショップ内のSEEDERプランナーによる伴走支援はいかがでしたか?

松田さん:SEEDERプランナーさんは海外の事例や先進的な取り組みについて、常にアンテナを張って情報を持っていらっしゃるので、それを各アイデアに合わせて共有いただけたのが印象に残っています。また、アイデアのブラッシュアップの際には、視野を広げるような問いかけや示唆をいただいたことで、より発想の幅が広がりました。
松田さん:また、SEEDERプランナーさんがFutureStoreを使ったアイデアワークショップに伴走して下さったおかげで、今は我々だけでFutureStoreを活用できるようになっています。
おそらく、最初にFutureStoreだけ渡されていたら、難しくて使いこなせなかったと思いますね。SEEDERプランナーさんの伴走を通じて、FutureStoreのツールとしての使い方やアイデアのブラッシュアップの方法、最終的なまとめ方を理解できたのが大きかったです。
堀さん:SEEDERプランナーさんは海外の事例や先進的な取り組みについて、常にアンテナを張って情報を持っていらっしゃるので、それを各アイデアに合わせて共有いただけたのが印象に残っています。また、アイデアのブラッシュアップの際には、視野を広げるような問いかけや示唆をいただいたことで、より発想の幅が広がりました。
堀さん:おそらくですが、SEEDERプランナーさんがいないとFutureStoreを使い切れず、ただデータベースとして「面白いね」で終わってしまう可能性があったと思います。ChatGPTなど他のツールも同じで、最初のサポートが活用の鍵だと感じます。少なくとも1ヶ月ほどはSEEDERプランナーさんに伴走いただく形が望ましいと思います。

----- 従来の企画プロセスと比べてFutureStore導入によってどの部分が効率化されましたか。

松田さん:これまでの新商品開発では、素材やOEM企画、市場トレンドの分析やアンケートなどを通じて、どんな製品を作るかを検討するプロセスにかなりの時間と手間がかかっていました。初期のアイデアの生成から方向性の決定まで、情報収集や整理に多くの工数が必要だったんです。
今回、FutureStoreを活用してみると、初期アイデアの幅を短時間で広げることができ、方向性の検討も効率的に進められました。既存のアイデアデータベースにはターゲットや仕様の基本情報が整理された状態で提示されるので、企画担当はアイデアの発想と方向性の検討に集中できます。従来は時間をかけていた市場調査やトレンド分析の一部も、スムーズに進めることができました。 その結果、発想の多様性を保ちながら、よりスピーディに企画を具体化できるようになったと感じています。
堀さん:以前より確実に業務効率は良くなっていると感じています。特に「アイデア出しからひとまず定着するまで」のプロセスは圧倒的にスピードアップしたと感じるポイントですね。
また完成されたアイデアの質も十分だと思います。今回、トータル6回のアイデアワークショップを実施しましたが、毎回おもしろいアイデアが出ていたと思います。
特に既存ブランドである「KuSu」は元々、スキンケア寄りで女性ターゲットが中心でした。その中で既存ターゲット以外を意識した商品開発につながった点は、面白いアイデアが生まれた例といえます。

「FutureStoreを導入して良かった」と感じる一番のポイントを教えてください。

松田さん:FutureStoreを導入して特に良かったと感じるのは、さきほど松田もお話ししたように、初期アイデアの幅を短時間で大きく広げられる点です。効率的にブラッシュアップが進められ、オリジナリティあふれる商品をよりスピーディに企画できるようになったことが、最大のメリットだと感じています。
ワークショップ後の振り返り資料(イメージ)
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